モテる目的からエチケットへ

このメンズグルーミングの市場は、年々確実に伸びています。

この伸び率は1割増を毎年たたき出しているようで、どの化粧品会社も大きな市場と捉えています。

男性のヒゲソリといった家電製品を展開している会社にとっても、このグルーミングの市場はムダ毛対策の分野で大変に期待されています。

2020年にはシックジャパンとフィリップスエレクトロジャパンが、新しい機能がついた男性用のボディシェーバーを発売しました。

ムダ毛を数ミリ残してカットするというトリミング機能を搭載したものでした。

発売する前は社内でも「売れる!」という確信が、いまいち持てていなかったようです。

しかしいざ発売されると予想販売台数をはるかに上回る売れ行きとなり、景気が低迷している中、大ヒット商品となりました。

夏には欠品まで出ていたようです。

普通新たな習慣を定着させるためには、それなりの下地作りをするものですが、それも余り無いままに大ヒットを飛ばしていますので、潜在的なムダ毛に対する若干の嫌悪が男性の中にあったのでしょう。

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女性から見てという意識

そこから年々売上を着実に伸ばした男性向けボディー用シェーバーですが、発売当当初は夏の薄着や水着になった時に、女性からの印象を気にするという理由が殆どでした。

当時の調べによると女性が男性に対して清潔感を感じるの「整った体毛」であり、その意識は約53%の女性が持っていました。

女性から好感を得るためには、ボディー用シェーバーで整えるということが必要だと男性が感じたという流れだったわけです。

このような調査はいち早くグルーミング市場に乗り出したパナソニックや、新機能をつけたシックジャパンとフィリップスエレクトロジャパン、いすれの調査においても同様だったようです。

パナソニックの男性用ボディーシェーバーよりも、シックジャパンとフィリップスエレクトロジャパンが売上を伸ばした理由は、トリミング機能だったのです。

ツルッツルよりも「整える」という意識が、男性に受け入れられやすいものだったのでしょう。

その後男性の身だしなみといった観点にムダ毛処理が変化した背景には、クールビスの影響もあります。

モテたい肉食系男子と自分の清潔意識からムダ毛処理をする草食系男子、そして「エチケットとして」ムダ毛処理をする中間層、その全てが購買層となったのです。